和名 シュスラン 繻子蘭  別名 ビロードラン
葉の表面の感触が織物の繻子やビロードに似ている。
学名 Goodyera velutina Maxim.
種小名velutina は「ビロードのような」という形容詞である。
分布 本州(栃木県以西)、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。外国では、朝鮮半島、台湾、中国。
生態・形態 暖温帯の常緑広葉樹林に生える。
茎は匍匐して立ち上がり、下部に卵形の葉を数枚つけ、花期の高さは10〜15cmとなる。
葉は濃緑色に赤味をおび(赤味には強弱がある)、ビロード状の光沢があり、中脈に白線がはいる。
花は4〜15個つき、紅を帯びた白色(紅の濃淡がある)で、あまり開かない。
最上部の葉から最下部の花までの間隔が長い。これはツユクサシュスランやアケボノシュスランとの相違点である。
花期 8〜10月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編、 カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2005/9/23 2005/9/23 2012/10/1 2012/10/1 8/17

葉の白い主脈が大きくはっきりと出ている。

2012/10/1 2012/10/1 2012/10/1
2005/11/2

果実期


ビロードランとも呼ばれるように葉は美しい。暗紅紫を帯びるが、個体により濃淡がある。

アケボノシュスランとの見分け方

 四国に自生するシュスラン属は、6種類ありますが、その内、シュスランとアケボノシュスランとは、 シュスラン(左)とアケボノシュスラン(右)シュスラン(左)とアケボノシュスラン(右) 花期が同じで、比較的似たような場所に生えていることがあります。 (アケボノシュスランの方がより湿度の高い所を好む傾向がある。)

 しかし、ポイントさえつかめば、見分けるのは簡単です。
 @ 花序の柄の長さ:シュスランの花序には長い柄があります。言い換えると、茎に付く一番上の葉と一番下の花との間隔が大きく空いているのです。
 アケボノシュスランの花序には柄らしいものはありません。つまり、一番上の葉と一番下の花との間隔はほとんどありません。
 A 葉の色:アケボノシュスランの葉は緑色です。これに対して、シュスランの方は、暗紫緑色(やや赤みを帯びる)で、ビロード状の光沢があります。 シュスラン(別名ビロードラン)の名は、ここから来ています。
 また、シュスランの葉の中央の主脈は、白く目立つのが、普通です(赤みを帯びることもある)。

2012/9/25

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