和名 シラン 紫蘭 花の色から付けられた。
学名 Bletilla striata (Thunb.) Rchb.f.
分布 本州(福島県以南)、四国、九州、伊豆諸島。外国では、中国長江流域、朝鮮半島南部。
生態と形態 暖温帯の、日当たりの良い草地や岩場などに生える。 栽培品が逸出し、野生化して繁殖していることが多い。
球茎は少し扁平な球形で、地表近くに新旧横に連なる。 多数の細長い根を地中に伸ばし、4、5枚の葉をつけるが、古いものは葉を落とす。
花茎は、球茎の頂部から伸びて、30〜70cmほどの高さとなり、3〜7個の花をつける。
花色は、ふつう紫紅色であるが、変化があり、白色のものは品種としてシロバナシラン f. gebina と呼ぶ。
花期 4〜6月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2018/5/20

 川の中の岩にも、川岸にも生えていた。純粋の野生のものだと確信する。
 よく見かけるシランの中には、栽培品のタネがどこからか飛んできて、発芽し、野生化したように思われることもある。
 しかし、ここは人里離れた辺鄙な場所であり、昔から生えている。純粋の野生品が生き延びているのだ。


2013/5/1

市街地の中の丘陵地で、日当たりの良い笹原に、シランが花を咲かせていた。

ここには白花も混じっている。

昨年の果実の殻も残っている。

 草原や田んぼの岸などで、シランはよく見かけます。栽培していたタネが飛んできて、ここで野生化しているのかな、と思うこともあります。
 シランは栽培が容易なうえ、良く結実して、そのタネを飛ばしてあちらこちらで芽生える。庭に置いてある鉢にいつの間にやらシランが芽生えて、数年のうちに占領してしまうこともあります。 ラン菌は、ランに頼らなくてもやっていけるそうで、この鉢にもラン菌があったから、ここでシランが発芽したのでしょう。
 しかし、「ランはラン菌なしでは発芽しない」というのは、「自然界では」という前提で言っているわけです。殺菌処理したフラスコの培養液にタネを撒いて、ランの苗を大量生産する「無菌播種」という技術のおかげで、 高嶺(=高値)の花だった洋ランも量販店などでも安く売られています。まだまだ成功していないランもあるようですが・・・
 もしかしたら、シランやネジバナなどは自然界でもラン菌のないところでも発芽するケースがあるかもしれない、と思いますが、いかがでしょう。

2008/12/31

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