和名 ナツエビネ(夏海老根) 四国では、夏に咲くのはこの種だけである。
学名 Calanthe puberula Lindl.
なお、 Calanthe reflexa Maxim.
Calanthe puberula var. reflexa (Maxim.) M.Hiroe とする説もある。
分布 北海道、本州、四国、九州、伊豆諸島。外国では、ヒマラヤ〜中国東部、台湾、朝鮮半島南部。
生態と形態 冷温帯〜暖温帯の、渓流沿いで、高湿度の林内に生える。
地中浅く、新旧の球茎が連なり、春、新しい球茎から、3〜5(〜8)枚の葉をだす。
夏、球茎基部の葉腋から、花茎が伸びて20〜40cmとなり、上部に5〜20数個の花をつける。
エビネと比較しての特徴は、花期が夏であることの他に次の点がある。
・葉の枚数が多い。(エビネは2〜3枚)
・葉の付け根は、幅広く、明瞭な葉柄の形をとらない。
花期 7〜8月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編、 カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2006/8/11

杉の植林の中で見ることが多い。
四国では8種類のエビネ属が自生してるが、このナツエビネを除くと、すべて春咲きである。


2010/7/24
2011/3/19

果実期

ナツエビネ 木に登る

 エビネ属は、四国では8種類ほど自生していますが、すべて地生ランです。もちろんナツエビネもその1つです。 それが、なんと、神社の枯木の根元から6mほどの高さの枝の上で、花を咲かせていました。
 神社は川の傍にあって、周りは良く自然が残されており、いくつかの枯木にはシシンラン(イワタバコ科)がついています。 シシンランが咲く頃、毎年のように出かけるのです。
 今回もシシンランの花をカメラに収めようと、見上げていたところ、意外なものが眼に入った。 それが、このナツエビネです。立派な株で3本の花茎に花を咲かせています。周囲には、シシンランの株も写っています。

 世界には、200種を超すエビネ属 Calanthe が分布していますが、その殆どは地生種とされています。 しかし、少数ですが、着生種に分類されるものもあります。
 また、鹿児島県南部から東南アジアにかけて分布するレンギョウエビネは、ときとして、樹幹につくことがあるそうです。
 ナツエビネが朽ちかけた倒木の上に生えているのは良く見かけます。着生種の性質の強い種類だ、といって良いでしょう。

2012/8/28

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