和名 ミズトンボ 水蜻蛉 
「ミズ」は、湿原に自生することから。また、トンボの目玉を連想させるという。
学名 Habenaria sagittifera Rchb.f.
分布 北海道(南部)、本州、四国、九州。外国では、中国(東北部〜東南部)。
生態と形態 暖温帯の日当たりの良い湿原に生える。サギソウと混生することもある。
茎の下部に、線形の葉を数枚つけ(周囲の雑草に埋もれて、見えないことが多い)、 花期の高さは40〜80cmとなり、上部に、10個程度の花をつける。 花は淡緑色で、唇弁が十字の特殊な形をしている。
花期 8〜9月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2007/8/23 徳島県黒沢湿原にて

 ここは、350年ほど前に沼地を開拓して水田としたが、戦後の減反政策で休耕田となった。今は、自治体が買い上げ、観光資源に売出し中である。
 ミズトンボにすれば、失地回復(または湿地回復)というところか。

 図鑑 「 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編 」の記載を借りれば「葉は線形、長さ5〜20cm、幅3〜6mm、茎の下部に数枚つく」とあるが、周りの雑草に埋もれていて、見えない。


2007/8/13

 ここも、元は水田だったらしいが、今は湿原となっている。 最近、自治体が買い上げて、貴重な植物の保護し、同時に、観光資源として売り出しに取り組んでいる。

2008/9/28 2008/10/19

果実期

 徳島県黒沢湿原で、サギソウの開花がピークを迎えているとき、ミズトンボはすべて蕾も状態でした。 盆休みでここを訪れた人々も、サギソウにばかり目を奪われて、すぐ側のミズトンボには気づいていないふうでした。
 サギソウより背が高く、花数も多いのですが、花色が地味で周りの緑に溶け込んでしまいます。 探し回ってやっと、下から1番目と2番目の花が咲いている株に出会えて幸せでした。
 ここは、沼地を350年ほど前に開拓して水田としたのですが、腰まで水に漬かるため、大変な苦労だったそうです。 戦後の減反政策が始まると、真っ先に休耕田となったのでしょう。やがて、自治体が買い上げ、高層湿原を観光資源に売出し中ということのようです。 宣伝パンフレットには、60種の珍しい植物が載っていますが、もとから自生しているものもあれば、サギソウのようにいったん絶滅して、移植復元したものや、後から誰かがもち込んだものもあるようです。
 サギソウとミズトンボとでは、開花時期に相当のずれがあります。両方を一度に撮るのは、少し無理がありました。10日ぐらいしてもう一度行くか。

2007/8/13




 ちょうど10日たって湿原へ行きました。今度は8分咲きで絶好の状態でした。

2007/8/23

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