和名 ミヤマウズラ  深山鶉
葉の斑紋から鶉を連想した。なお、深山よりは、むしろ里山に多い。 葉の模様の面白いものは、錦蘭(にしきらん)と呼んで、愛好家が多い。
学名 Goodyera schlechtendaliana Rchb.f.
分布 北海道、本州、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。 外国では、朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤ、インドシナ、スマトラ。
生態と形態 亜寒帯〜亜熱帯の里山から深山まで、また、乾燥にも強く、広範な環境に適応して生える。
茎は匍匐して立ち上がり、下部に数枚の葉が集まってつき、花期の高さは12〜25cmとなる。
葉は革質で卵形、葉脈に沿って白斑が入ることが多いが、その模様には変異がある。 斑紋のないものは、品種として、フナシミヤマウズラと呼ばれる。
花は7〜15個で、片側に偏ってつく。花色は白色に、淡紅色を帯びることが多い。
花期 8〜9月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2007/9/9
2006/8/21

葉の模様が美しい。個体による変化もある。


2006/9/23

果実

地生ラン、木に登る

 車道の側の小さな谷川の向こう岸に、一抱えもある榎の古木があって、その幹にベニシュスランがついていました。 榎の幹にベニシュスランが咲いていた。 榎の幹にベニシュスランが咲いていた。 地面から1mから高いところは3mのあたりまで10株ほどが花を咲かせていました。 この谷川に沿った、湿っぽい林床でベニシュスランをよく見かけましたが、樹幹に着生しているのは初めてです。

 充分カメラに収めてから車道に戻り、なにげなく榎を見上げるとここにもランらしきものが目に入りました。 高さ5mほどのところから枝がでていて、その上にひとかたまりに生えているのはミヤマウズラらしい! レンズをマクロから300mmの望遠にとりかえて撮ると、鮮明ではありませんが、ミヤマウズラの花茎7本が確認できました。

ずっと高い枝の上には、ミヤマウズラが群生していた。 ずっと高い枝の上には、ミヤマウズラが群生していた。    両方ともシュスラン属です。この属は日本に拾数種ありますが、唯一の例外であるツリシュスラン以外は、地生ランとされています。
 しかし、人間の画一的な線引きに抗議するかのように、ベニシュスランとミヤマウズラは地上を離れて、木の上で花を咲かせていました。

 シュスラン属は地生ランとはいっても、キンランやクマガイソウなどのように根が地中深く入り込んでいるわけではありません。 茎は落葉と地表の間を横に這い、茎からでた根も短く、わずかに腐葉土に入っている程度です。 苔むした古木の樹皮の上は、湿度などの条件が合えば、移住可能な場所といえるでしょう。

2012/1/25

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