和名 クモラン 蜘蛛蘭 根と拡げている姿が蜘蛛に似ている。
学名 Taeniophyllum glandulosum Blume
Taeniophyllum aphyllum Makino とする見解もある。 種小名 aphyllum は「無葉の」という形容詞である。
分布 本州(福島県以南)、四国、九州、琉球列島。世界的には、インド東部以東の、熱帯〜暖温帯アジアに広く分布している。
生態と形態 樹木に着生する。着生する樹種は特に選ばないが、ウメやスギなどに多い。
短い茎から多数の根を放射状に出して、樹皮に密着する。
葉は退化して、小さな鱗片状になっている。
根は扁平で、葉緑素を含む緑色をして光合成をし、また、ここに養分を貯める。
短い茎や微小な鱗片葉は肉眼では見えないので、中心の一点から根が放射状に拡がっているように見える。
花茎(1〜5本)は、鱗片葉の腋から出て、1〜3個の花をつける。花は淡緑色、筒状で平開しない。
花期 5〜8月。四国では6月から。
参考文献・サイト クモランの菌根菌同定と共生培養

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編、 カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2008/7/11

梅の木に着生してることが多い。花は、米粒ほどで、その色は薄緑一色。

2007/1/1

果実期

2007/4/1

昨年の果実が裂けて、タネを飛ばしている。

2005/11/16

成長初期の姿

 クモランは木の幹や枝に何本もの根でくっついています。 梅ノ木についたクモラン 梅ノ木についたクモラン この姿が蜘蛛に似ているというのです。茎や葉らしいものはありません。最初のころ葉らしいものが現れることもあるらしいのですが・・・
 クモランの根はやや扁平で、葉緑素を含んでおり、光合成を行います。葉の役目を担っているわけです。作られたった養分も根に貯蔵されます。
 そして花を咲かせ、実をつけ、タネを撒いて子孫を残していきます。
  長い年月の間に変化して、独特の形で目の前にあるクモランを見ると、 「生き残る」という言葉を軽々しく口にしてはいけない、と反省させられます。

追記:
外国の Chiloschista というランにも葉や茎らしいものはみえません。 これらのランの写真は、タイで暮らしている方から提供していただきました。

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