和名 カヤラン 榧蘭 葉の付き方が榧に似ている。
学名 Thrixspermum japonicum (Miq.) Rchb.f.
分布 本州(宮城県以南)、四国、九州。外国では、中国南部、朝鮮済州島。
生態と形態 暖温帯の、高湿度の場所の木(とくに、谷沿いのスギなど)に着生する。
茎は、長さは3〜10cmで、多数の根で木に付着して、ぶら下がる。葉は2列に互生する。
葉脇から細い花茎が垂れ下がって、下向きに2〜6個の花を咲かす。 花は黄色で、唇弁には紅紫色の斑紋がはいる。
花期 3〜5月。四国では、4月から。

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編、 カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2013/5/3

日当たりの良い場所では、葉が赤くなる。


2013/4/19
2003/5/1

杉の枝は絶好の住処であるが、枝が落とされるとカヤランも運命をともにせざるを得ない。
枝が途中で引っかかり地面まで落ちずにすんだときは、カヤランも命を永らえる。


2004/9/27

普通、ランの果実はラグビーのボールのような形をしているが、カヤラは棒状に長い。


2003/4/16

花の時期に、昨年の果実が裂けてタネを飛ばしている。カヤランの果実は、一か所が縦に裂ける。

 杉は伸びるにしたがって、枝を落としていきます。 谷沿いの杉林を歩いていると、枝にくっついたカヤランを拾うことができます。 見付けられない日はない、といっても良いでしょう。小さなランですが、 杉の枝に沿って伸びた数条の白い根が薄暗い場所でも意外と目立つのです。 杉の枝が途中で引っかかったので、無事に花を咲かすことができた。 杉の枝が途中で引っかかったので、無事に花を咲かすことができた。
カヤランは高い木の枝に根を這わせ、逆さにぶら下がっています。 自然のままのカヤランの姿は、首が痛くなるほど反り返って上をみる必要がありますが、 まず徒労に終わるでしょう。
 もしあなたがカヤランの出会いたいのなら、私は「下を向いて歩こう」と申し上げます。
  多くのランが絶滅危惧種になっていますが、その原因の一つは、 植林で林や森があまりにも均一化してしまったことにあるのではないでしょうか。 しかし、カヤランはこの人為的な変化を逆手にとって勢力を伸ばしているかに見えます。 台風のあと、セッコクの付いた杉の枝も良く見ます。ほかにクモラン、フウラン、カシノキラン・・・。着生ランにとっては、杉の木の肌は魅力的でしょうか。
 ところで、枝と一緒に地面に落ちたランは1年もしないうちにダメになりますが、拾ってきて庭木に縛り付けておくと、たいていは助かります。

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