和名 カゲロウラン 別名 オオスミキヌラン
原記載では「かげらふらん」と書かれたが、由来は明確ではない。 オオスミキヌランは当初別種をして記載されたが、両者は同一種とされた。
学名 Zeuxine agyokuana Fukuy.
ヤクシマアカシュスラン と同じ属に入れて、
Hetaeria agyokuana (Fukuy.) Nackej. とする説もある。
分布 本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。外国台湾。
生態と形態 暖温帯〜亜熱帯の常緑広葉樹林に生える。
茎は匍匐して立ち上がり、3〜5枚の葉をつけ、花期の高さは5〜20cmとなる。
葉は卵状楕円形、濃緑色、ビロード状の光沢があり、縁は波打つ。葉柄は短い(ヤクシマアカシュスランは長い)。
花は10〜20個つく。側花弁は細長い(ヤクシマアカシュスランは楕円形)。
花期 9〜10月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


2006/9/29
2009/9/5

まだ蕾が見え始めたばかり。

2006/11/21

果実期

2007/1/7

果実(タネを飛ばした後)

ヤクシマアカシュスランとどこが違う?

 カゲロウランとヤクシマアカシュスランとは良く似ています。そのため両者は同じ属に含められることもあるそうです。 また、共に亜熱帯的な気候を好むようで、四国では黒潮の暖かさをうける太平洋側の照葉樹林に生えていてます。 自生地がそんなにかけ離れていない場合が多いであろうと推測しますし、私はまだ見たことはありませんが、二つの種が同じ場所に混ざり合って生えていることもありえます。

左=カゲロウラン、右=ヤクシマアカシュスラン 左=カゲロウラン、右=ヤクシマアカシュスラン  見分けるポイントはいくつかあります。
 まず花ですが、ヤクシマアカシュスランの側萼片は楕円形〜卵形で丸みがありますが、カゲロウランの方は幅が狭く尖った三角形をしています。 カゲロウランの側萼片は縁が内側に巻くので余計幅が狭く見えるのです。図鑑には唇弁や蕊柱についての違いも書かれていますが、 これは素人の私が近寄って肉眼で見て判るというものではありません。

 次に葉ですが、カゲロウランの葉はビロード状の濃い色で、その縁は波打っています。 ヤクシマアカシュスランの方はやや明るい緑色で、真ん中の葉脈が白く目立ち、すっきりした感じです。

 しかし、なんと言っても一番判りやすい相違点は葉柄の長さです。 ヤクシマアカシュスランには2〜3cmの、赤みを帯びた明瞭な葉柄があります。しかし、 カゲロウランの方は短くて葉が茎に直接くっ付いているように見えます。
 このポイントなら、花が咲いていない時期でも、また、花をつけない小さな株でも一目で見分けることができます。

2009/9/21

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